エットレ・バスティアニーニ研究会 2013年度活動行事計画

Activities of The Association for 2013
Attivita dell’Associazione in 2013

2013・1~2013・12

1月5日大阪音楽会(第8回)

☆♪★♫主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。
会場
日本基督教団浪花教会
日時
PM2:30~5:00



演奏会プログラム

ピアノ演奏

1 大井千世 メンデルスゾーン「春の歌」/ ショパン「ノクターン遺作」嬰ハ短調 
2 藤田牧子 リスト「ため息二長調」三つの演奏会練習曲集第3番 
8 水沼寿和 リスト「ハンガリー狂詩曲」第12番嬰ハ短調

3 角南治之 トスティ「もう、君を愛さない」
12 角南治之 ロッシーニ《グリエルモ・テル》「動いてはならない」
4 武井正之 チャイコフスキー《エウゲニー・オネーギン》「恋は年齢を問わぬもの」
5 大谷陽子 ベッリーニ《夢遊病の女》「ああ、信じられないわ」~「最高に嬉しいの」
6 刈米興子 ドニゼッティ《ポリウト》「何故か心地よい涙が頬を伝う」
13 刈米興子 ドニゼッティ《ファウスタ》「あなたはもはや天国で安らかに」
9 志熊道夫 マルティーニ「愛の喜び」モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》「窓辺においで」
10 横川隆一 トスティ「秘密」「夢」
11 丸山幸子 ヴェルディ《オテッロ》「柳の歌」~「アヴェ・マリア」

オペラ2重唱

7 山口俊二&丸山幸子 レハール《メリー・ウィドゥ》ワルツ「唇は閉ざされて」
14 角南治之&大谷陽子 ヴェルディ《リゴレット》~「休みの日にはいつも教会で」

歌伴奏者 大井千世(大谷・角南・丸山)、浦 史子(志熊)、
藤田牧子(横川・山口&丸山)、 水沼寿和(刈米) 
※ 数字は演奏順

演奏水準がレベルアップしたと皆様から喜んで頂け、最後の演目《リゴレット》2重唱は拍手喝采でした。3人のピアノ独奏は素晴らしく、歌曲、オペラアリア、2重唱があり、そして一般に声楽の場合女性が多いが、バス歌手の出演まであって本当に多彩なプログラムで楽しいという声をたくさん頂きました。
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1月18日東京ミニ音楽会(第7回)

☆♪★♫主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。
会場
文京区シビックホール 練習室2
日時
PM4:00~5:30



演奏会プログラム

ピアノ独奏

5  ピアノ独奏 水沼寿和 ショパン「舟歌」

1 仲村知子 ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》「炎は燃えて」マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》「ママも知るとおり」
2 丸山幸子 ヴェルディ《オテッロ》「柳の歌」~「アヴェ・マリア」
3 久保庭重夫 シューベルト「鳩の使い」中田喜直「行く春」
4 刈米興子 ドニゼッティ《ロアン家のマリア》「神よ、どうか御慈悲を」、《ポリウト》「なぜか快い涙が頬を伝う」

全員合唱

6 日本の童謡・唱歌

ピアノ伴奏者 竹内知子(仲村、丸山、久保庭、全員合唱曲)水沼寿和(刈米) 
※ 数字は演奏順


2月16日 大阪 勉強会(第30回)

「アンドレア・シェニエ」

革命時のフランスの世相とシェニエやジェラールのモデルについて。映像や音源から作品を楽しみ、名テノール名バリトン名ソプラノで歌われたシーンを見ます。バスティアニーニの名唱も聴きます。

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko Katsuragawa
Commentatrice:kiyoko Katsuragawa
会場
大阪市駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 6階
第2研修室
日時
総会PM1:30~2:00 勉強会 2:00~5:00


実在のアンドレア・シェニエや原作を資料と共に解説。革命時のフランスの世相、既存の体制や様式を打破しようとする風潮、シェニエの詩の韻を踏むという従来の約束事に拘束されない作風が当時の人々の要求に合致したこと、それが彼を時代の嬰児にした。またジェラールのモデルは当時、大勢存在した。革命時の混沌ぶりとその影響を受けた人々の悲劇をオペラにしたジョルダーノのヴェリズモ的音楽と近代音楽の到来。イッリカの台本の巧さ。歌手たちに求められる歌の表現から、ドラマはどう深められ伝わるかなど歌手の聴き比べからも検証。

感想 普段は音楽と歌手の声ばかりしか興味なかったが、フランス革命の前後の社会がよく理解でき、今後のオペラ鑑賞に大変プラスになった。革命時の混沌と指導者たちのセクト主義で多くの人命が失われた背景が明瞭にわかって、このオペラの本当の悲劇を実感できた。革命時のことと、係わった人物の話しに感心した。ジョルダーノの音楽作りは心に残る。解説でドラマとオペラの両物体の内側を見せて貰えたような気がした。

3月31日 東京 勉強会(第25回)

「タイース」 新しい資料に基づきタイースの背景など

エジプト悠久の神々の国からキリスト教国となる時代の少し前の物語です。アレクサンドリアの繁栄と宗教。
マスネの音楽と心に沁みるバスティアニーニのアタナエル歌唱の魅力の世界へ。

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター 3階 小会議室
日時
総会PM1:30~ 勉強会2:00~6:00


古代からの遊女の存在、ローマとエジプトの関係、キリスト教の弾圧と普及、神の存在のテーマを作家アナトール・フランスが小説にした『タイース』。これを2012年没後100年になるフランスの大作曲家マスネが見事にオペラ化した《タイース》の世界を解説。バスティアニーニ31歳時のライヴ録音のアタナエル歌唱の秘めた情熱と抒情性を湛えた歌に感嘆する。

感想 ★これまでは《タイース》のCDを聴くたび、マスネの耽美的な音楽と、バスティアニーニのこんこんと溢れるような美声が印象に残り、それらに浸るだけでした。煩悩と信仰のせめぎあいだけではない、宗教に深く根差した問題を描くドラマであることを知ったのは、とても興味深いことでした。❤今回のお話も大変興味深く拝聴しました。いつもながらの話しと資料が広くて深く濃く感嘆する。初めてあの瞑想曲のメロディーに、バスティアニーニの声が寄り添うように出てくる部分を聴いた時、あまりの官能的な美しさに呆然としました。❡ 「タイース」についてのお話や映像も、このオペラを深く味わうためのよい導きになり感謝しています。それにしても、バスティアニーニのアタナエル、苦悩する若い僧をどうしてこれほど自然に、しかも気品をもって歌うことができたのでしょうね?彼は大げさな演技はしないだけに、よりストレートに役柄の真実が伝わってきます。❥❥エジプトのキリスト教の歴史がこのようであったかと今日はここで随分知ることができた。勉強になりました。✪☸今迄自分では《タイース》はよく知っているつもりだったけど、こんなにきちっとわかった感じを持ったことがなかった。改めて深い内容の作品だと認識できた。❥♫今までの勉強会でも深く切り込んだ内容だったが、今回は「出色の出来だった」。家できっちり資料を読んだが、かって解説書でここまで書かれた文を読んだことがない。あれだけの事柄の内容をよく提供された。自分自身が《タイース》に抱いていた持論・立ち位置が間違っていなかった、と確信が持てた。資料もアレクサンドリアの焼けた図書館跡の写真など見られて良かった。資料で作家フランスについて触れた「ドレフェス事件」も昔の映画「ゾラの生涯」でこの事件のシーンを見て深い印象で記憶にあったことが思い出された。

6月8日 大阪 勉強会(第31回)

「運命の力」 ヴェルディ生誕200年 有名大作曲家円熟期、音楽作風の集大成と新たな模索の結晶作品

声楽とドラマ性表現、作風を見ます。バスティアニーニの多くのライヴ録音からその優れた歌唱も聴きます。

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
PM2:00~5:00

運命の力s-P6080104

ヴェルディのロマン派から近代音楽へと移行する試みが鮮明に表れた。この作品は愛されている割に上演が少ない。改訂版で3幕4幕で一部カットされる版もある。まずは初演版と改訂版の変更箇所の把握によって、ヴェルディが意図した初演版1幕 暗 2幕 明・静・静 3幕 暗・明・暗 4幕 明・暗シーン展開が、改訂版では崩れ、進行面でつじつまが合わなくなる箇所を認識する。そうすると、なんとか場面展開で繋げていることも把握できる。オーストリア継承戦争背景や、スペインでの騎士団存在と歴史、アルヴァーロとレオノーラの微妙な愛の表現なども語る。

感想 ❤普段この作品を表面的にしか聴いていなかったが、《運命の力》がこれほど知る内容がある作品と思っていなかった。✩映像もたくさん見られて深い内容の話しを聞くことができてためになった。バスティアニーニの声、歌唱力、表現力と存在感は圧巻だった。☸作品の周りのことでこれほどの内容があるのかと驚いた。❥作品や話のことも勉強になったが、バスティアニーニの声に本当に感動する。♫いろいろ勉強になったが1958年のテバルディ、コレッリ、バスティアニーニの歌には驚くばかりで感動する。✪よく調べて話してくれている。ありがとう。等のお声を頂きました。


6月22日 東京 勉強会(第26回)

「レニャーノの戦い」

ローマ帝国復活を夢見た教皇の介入により、複雑化したイタリア事情とコムーネの誕生。

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~6:00


当時の教皇、神聖ローマ皇帝の権力関係を踏まえた史実レニャーノの戦いの背景。作品からも北部同盟の誇りが見え、リソルジメントは歌詞と音楽に織り込まれている内容で解説。
感想 ★あらすじの80%が恋愛物語という作品ですが、当時のイタリアの政治情勢を重点にして語られました。神聖ローマ帝国の皇帝フリードリッヒ一世(通称バルバロッサ)は武力で北イタリア都市国家を押さえつける。それら諸都市はロンバルディア同盟を結び、反乱を起こす。レニャーノの戦いは1176年にこの同盟軍が神聖ローマ帝国軍を破った戦闘。筋は、軍司令官ロランドの妻リーダが、死んだと聞いていた婚約者だったアリーゴに再会したことから始まる悲劇。ロランドの誤解と怒り、リーダの苦しみ、アリーゴの苦悩と死。ロランドを歌うバスティアニーニの豊かに広がる声は、視覚を伴わなくても聴き手に場面を容易に想像させる力がありました。《レニャーノの戦い》は1849年の作曲ですが、1850年代のリゴレットやトロヴァトーレと比較して、ヴィルトゥオーゾ的な歌唱を重視している点、興味深く思いました。 ✰✰ こういう経過で北部同盟が結成されたことを知ってこのオペラの理解度が急激に増した。/ 今まではストーリーと歌手の声だけを聴いていたが、だんだんとオペラの楽しみ方が分かってきた。/ 教皇や神聖ローマ皇帝の歴史がわかってきて、解説にとても感心した。/ レニャーノの位置がわかり嬉しい、興味が沸いた。/ 私が持っている数少ないOPERA本には詳しく記したものがなかったのでやっとしっかり理解出来た!

8月24日 東京 夏のお楽しみ特集(第5回)

《オルフェオ》 オペラとバレー

黄泉の国に行った妻を捜して三途の川を渡る夫の行動とは

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~


オルフェオとエウリディーチェの悲劇はグルックやオッフェンバックもオペラ化していますが、ヤコポ・ペーリの作曲《エウリディーチェ》は現存する世界最古のオペラで、初演は1600年10月6日。そのころの演奏ではリュートがイニシアチブを取り、トランペットやチェンバロがそれに従っていた。メロディーは単調でいながら、難しい声域での長音や繊細な技巧が要求される点、当時の声楽がすでにハイレベルに達していたことが想像できる。

11月4日 大阪 勉強会(第32回)

「ヴェルディとワーグナー大研究」
ヴェルディ&ワーグナーの作品群に見る思想

解説 錦職 昭彦
Commentator: Akihiko.Kinsyoku
Commentatore: Akihiko.Kinsyoku
会場
ザ・パレスサイドホテル 京都
日時
PM1:00~5:00

20131104


京都の会場で初めて勉強会を開催した。ヴェルディとワーグナー生誕200年祭にふさわしい両巨匠の代表作から、二人の秀逸さ・音楽性・特色・個性・オペラへの理想の違いなどを、《リゴレット》《ドン・カルロ》《オテッロ》《ジークフリート》《神々の黄昏》《パルシファル》から、比較も含めて紐解かれた。ヴェルディらしい展開と劇的アリアとワーグナーを意識させる後期作品、両巨匠に通じる2重唱描写場面、ワーグナーの哲学性が滲む場面の解説も含まれた。満席の参加者から、「改めて両作曲家の描く奥深い面が見えた」「作品の意図する深い面を知り、鑑賞の仕方にヒントを得た」等の感想を頂いた。

11月30日 東京 勉強会(第27回)

「アッティラ」
古代ローマ崩壊直前、西ヨーロッパに恐怖を覚えさせたフン族の王

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM1:30~6:00


アッティラの勢力を認め、ローマ、ヨーロッパを守ろうと交渉した東西ローマ帝国皇帝たち。滅ぼされる前のアクイレイアの町の雰囲気イメージを資料で見て貰う。ヴェルディ作曲当時の音楽様式の華麗さ、台本作家の途中投げ出しの影響を受けたマイナス面はあるが、作品の力とヴェルディの才能を音楽で実感して貰った。


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